ナップス練馬店のヤマGUCCIです。
ピットサービスで行っている作業を紹介します。(長編)
『ブレーキパッド交換』
スタートの写真は既にクリーニング済みの状態です。
ブレーキダストでキャリパー内側もピストンも、大抵は真っ黒です。
パッドを交換する時に、必ずピストンをきれいにして、シリコン系のブレーキ用ケミカル『CCI メタルラバー』をピストンに塗布します。
ピストンの動き具合をチェックしながら作業を進めます。
ピストンの裏側もクリーニングする時ピストンを回転させる為のピストン回しツールを使います。
これでツルツルピカピカの状態に!
ブレーキのパーツも全てきれいにします。
ピストン戻しツールを使いパッドを組み込めるようにする為押し戻ます。
正常なコンディションですと軽く戻ります。
戻りが渋く重い場合は、内部パーツの劣化やピストンの錆で抵抗が大きくなってますのでオーバーホールが必要です。
組み立てに移るのですが、その前に重要な事があります。
グリスアップです!
ピストンのパッドと接する部分には共振を防ぐ鳴き止めを防ぐ為にグリスアップ
ブレーキパッド側にもしっかりと作動する様に擦れ合う部分にグリスアップ
パッドの面取りも状況に合わせて行います。
ゴムパーツやブーツ部分にはラバーグリスを塗布
組み付けていきます。
ニッシンのブレーキ装着車両で見かけるパッドピンのフタ(マイナスドライバー形状)ですが・・・結構曲者となってしまっている事もあります。
錆で固着してしまうと、緩める事が困難!!
そんな事にならない様に、パッド交換をした時は、錆による固着を防ぐ為にここにもグリスアップをしています。
全て組み付けて、チェックがすんだらボルトのトルク締めを行います。
パッドを新品に、各部分のコンディションの確認、次回交換の時もコンディションを保てる様に心掛けてます。
車両が違うと内容も違ってきますが、この様な整備を行ってます。
そして、ブレーキパッド交換の時に一緒にオススメなのが、ブレーキフルード交換です。
点検窓からのぞく液体の色が褐色になってます。
純正のブレーキフルードは透明ですのでかなり変色しているのが伺えます。
ブレーキパッドが新品の時が、液量を正確に調整できるタイミングです。
かなり交換オススメ!!
こんな事もします!
状況にもよりますが、思い切って水洗いっ!
カサカサになった汚れもきれいにします。
ブレーキフルードは吸湿性があるので水分は厳禁です。
しっかりと乾かしてから装着します。
この、黒い部品【ダイヤフラム】はブレーキパッドを減ったまま永くあると変形してしまいます。
ブレーキ整備の時は予防整備として交換する事をオススメする事もあります。
すっかりときれいなブレーキフルードになりました。
ブレーキパッド交換時はブレーキフルード交換も一緒にどうですか?
それと・・・
最近、入庫したバイクで新旧車両を問わずに、多い症状があります。
ブレーキレバーを握って行くと、『ギッギギギッ!』と滑らかに作動しない事が見受けられます。
『ギッギギギッ!』と症状が出ているとブレーキの効きが悪かったりします。
ほとんどの場合、安価に改善できますョ!
ご相談ください。
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