2018年10月23日 更新

【要注意】バイクの転倒への対処法

楽しいバイクの運転には危険がつきもの。運転中は、ガス欠やパンクなどさまざまなトラブルと常に隣り合わせの状態ですが、中でもとりわけ注意しなければならないのが「転倒」です。転倒によって体が地面に激しく叩きつけられたり、対向車線に放り出されたりすると、命にもかかわる重大な事態になる可能性があります。そこで今回は、転倒を防止する方法や、転倒した際の対処法についてご紹介します。

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転倒のパターン7つ

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一口に転倒といっても、転倒にはいくつかのパターンがあります。ここでは、代表的な転倒のパターンとその原因をご紹介します。

走行時の転倒

・ブレーキを強くかけすぎてタイヤがロックする
焦ったときにブレーキを強くかけすぎるとタイヤがロックし、バランスを崩して転倒してしまいます。また、低速時にブレーキをかけた際、タイヤが切れ込んで転ぶことも。

・Uターン時にエンストする
Uターン時にエンストしたり速度を落としすぎたりすることで、バランスが取れなくなり転んでしまうパターン。

・濡れた路面や砂などでタイヤが滑る
ぬかるんだ路面、雨で濡れた落ち葉やマンホール、路面に浮いた砂などでスリップし、転倒してしまうことは多々あります。雨天時や雨上がりの運転には特に十分注意しましょう。

・ハイサイド
ハイサイドとは、スリップしてグリップを失ったタイヤが滑っている途中で急にグリップを取り戻し、ハンドルのコントロールを失うことによって引き起こされる転倒のこと。主にコーナー走行時に起こります。曲がる方向とは逆方向に勢いよく放り出されることもあり、ライダーもバイクも多大なダメージを負う可能性がある、最も危険な転倒のパターンです。

停車時・発進時の転倒(立ちごけ)

・スタンドを出し忘れる
停車時にうっかりスタンドを出し忘れ、そのまま車両がひっくり返ってしまうことがあります。倒れるバイクに巻き込まれ、ライダーもろとも転倒してしまうことも。

・地面に着いた足を滑らせる
停車しようと足を地面に着いた際、地面がぬかるんでいたり砂が溜まっていたりして足が滑り、そのまま転んでしまうパターン。停車時は足元に注意しましょう。

・ウェアの裾が車体に引っかかる
車体の出っ張りにウェアの裾が引っかかり、シートカウルをまたぎきれずに転倒するケースは、非常によく見られます。

転倒を防止する方法

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では、転倒を防止するにはどうすればよいのでしょうか。まず、最も危険な転倒である「ハイサイド」を未然に防ぐためには、カーブで無理な走行を行わないのが鉄則です。特に、初めて走る道や路面の状態が悪い道路では、普段以上に安全に気を配るコーナリングを意識しましょう。もしコーナリングでバランスを崩してしまっても、アクセルワークを微調整に留めることを心がけるだけで、ハイサイドが起こるリスクを低下させることができます。

その他の転倒は、ほとんどが速度の出しすぎや落としすぎのほか、焦りや不注意によって引き起こされるもの。先ほど紹介した転倒のパターンとその原因を理解し、油断しないよう気をつけるとともに、心身に余裕をもって運転ができるよう疲労を溜め込まないことが第一です。

転倒したときの対処法

十分に注意していても転倒してしまった場合は、とにかく自身の安全と周囲の安全の確保を最優先しましょう。実際に転倒すると、動揺や恥ずかしさからついすぐに起き上がって走り去ってしまいたくなりますが、まずは自分がケガをしていないか、バイクが故障していないか、周りを巻き込んでいないかの確認を。

もしバイクや自分の体に少しでも不調を感じたら、すぐにロードサービスや救急車に電話をしましょう。不調を放置したまま走行を続けると、重大な事故の原因となることがあります。

転倒のダメージを軽減するには

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万が一転倒してしまったときも、保護パーツを装着していればバイクのダメージを軽減することができます。その代表的なものが、「エンジンガード」や「スライダー」です。

エンジンガードは、エンジンの保護を目的とし、クランクケースが割れてオイル漏れなどで他車を危険にさらしてしまう二次被害を防止することができます。
エンジンを守るためには「エンジン二次カバー」も有用です。

スライダーはエンジンの腰下やアクスルといった重要な部分を保護してくれるため、転んでも自走不可になりにくく、レッカー費用を抑えることができます。
また、接地面をスライダーが負担してくれるので、車体そのもののダメージも軽減してくれます。たとえ転倒して車体が滑走しても、損傷を受ける部分がスライダーに集約され、交換しなければいけないパーツも減ります。エンジン、フレーム、アクスルなどの大切な部分には必ずスライダーを装着し、転倒のダメージを最小限に留めましょう。
しかしスライダーを過信して速度を出しすぎると、転倒車両がガードレールまで滑走して大きな破損につながることもありますので、速度の出しすぎには十分注意を。

防止策・対処法を知って転倒に備えよう

転倒によってケガをしたり、大切なバイクを破損させてしまったりといった事態はなんとしてでも避けたいものです。今回ご紹介した転倒防止策や転倒時の対処法をしっかり覚えておき、普段から転倒に備えておきましょう。
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