2016年8月11日 更新

6月25日(土)スポーツランドSUGO全日本RR併催JP250クラス参戦記

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やってまいりました全日本併催JP250の第2戦
今回は宮城県のスポーツランド菅生で開催されます。

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梅雨時期の菅生といえば、天候が安定しないことで有名…
前日よりサーキット入りした我々は、さっそく菅生の天気に悩まされます…

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ライダーの豊島怜は、今までスポーツランド菅生の走行経験は無し。
前日3本の練習走行でセットアップを詰め、翌日の予選、決勝に臨みます。

練習走行1本目は完全ウェット。
コースインして数週目に、イン側の白線に乗りスリップダウン…
サスセットもファイナルも試すことができずに走行終了です。

2本目の走行はかろうじてドライコンディション。

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地元のライダーをペースメーカーにし、コースの攻略方法を吸収します。

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サスのセッティングとファイナルを変更し、3本目の練習走行。
トップ勢の1.5秒落ちぐらいまでタイムを詰めることに成功。

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なかなかの適応能力を見せます。

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明日の予選決勝は晴れるといいなぁ。

迎えた予選
雨は降っていませんが、路面はウェット。

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新品のレインタイヤに交換し、コースイン。

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予選開始早々、好タイムを連発。
一時は予選5位のタイムを出し、コース攻略をアピール。

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しかしこれが裏目に出ました。

いつもの筑波、もてぎの地方選の予選は15分間。
コースインから15分間を全力でアタックします。

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今回の全日本併催の予選は25分

ウェットコンディションとはいえ雨は降っていないので、これはコースコンディションが回復するラスト5分がキモでした…

予選残り10分、ウェットパッチが残る1コーナーの進入で痛恨の転倒…
この時点で出したタイムはどんどん破られ、最終的には予選15位で通過…

完全に作戦ミスでした。


午後の決勝。

スタートは抜群に決まり、オープニングラップは10位で通過。

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その後も周回ごとに順位を上げ、国際ライダーを含む上位陣の猛者たちを次々とパスしていきます。

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レース後半、ムクラダ・サラプーチ選手(2015年アジアドリームカップチャンピオン!)との壮絶なポジション争い!

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「怜!無理するな!ムクラダ選手はインターナショナルクラスだ!先に行かせろ!」
チームクルーの叫びはライダーには伝わりません。

ライダーの本能として、前を走るライダーを抜き、後ろから迫るライダーはブロックするのが身体に染み付いているのでしょう。

そしてムクラダ選手を抑え総合6位、ナショナルクラス1位で我々の目の前を通過したラストラップ

場内放送で「おーっと!豊島選手とムクラダ選手が来ない!!」とのアナウンス…
状況を整理すると、最終ラップのシケイン出口で両選手が転倒したとのこと…

その後転倒したマシンを起こし再スタートし、28位(クラス15位)で完走…

残すコーナーは最終コーナーのみ…
わずか1つのコーナーを曲がれば勝ててたのに…

転倒の状況をライダーに確認すると、怜のマシンがシケインの立ち上がりでスリップダウン。
そこに直後を走行していたムクラダ選手が乗り上げてしまい、両者とも転倒してしまったとのことです…

これはムクラダ選手には申し訳ないことをした…
*レース後にライダー、チームスタッフでムクラダ選手のピットに謝罪に行ったところ「No Probrem」と笑って許していただけました…
ムクラダ・サラプーチ選手とAP HONDA×56Design SPORTのチームクルーのスポーツマンシップに感謝いたします。

練習走行2本目で1分50秒、3本目で48秒、決勝で46秒台(ナショナルクラスのコースレコード)と驚異的なペースでタイムを削り、そのスピード域の挙動に慣れる暇もなくスピードをモノにしたため、最後に破綻したのでしょう。

ライダーはラスト数周でエンジンのレスポンスに異常を感じ、それがサスの動きに影響が出たとコメントしていましたが、もとよりレーシングマシンはスタートした瞬間からゴールまでの距離でマシンの状況は刻々と変化するもの。

ライダーには状況に応じてそれをうまく制する高い能力が求められます。

レース後に先日のルマン24h、23時間57分の間トップを守り続けたが、ラスト3分でマシンがストップし悲願の勝利を目前で手にすることができなかったトヨタの話を思い出しました。
「勝利の女神」に見放されたなんて表現を使いますが、思ったよりモータースポーツの勝利の女神はドSのようです…

ホントレースの神様ってのは厳しい。
我々の甘えを見逃してくれない。

速いマシンを優れたライダーが操れば勝てるってものじゃない。
全ての要素で優れたチーム、ライダーのみが勝利の美酒に酔いしれることができるのでしょう。

目前で逃げていった勝利を眺めながら、我々のチームに足りない点はなんなのか?そんなことを思いながら帰途につきました。


それではライダーの豊島怜のレースレポートをお送りします。

予選15位
決勝 総合28位(クラス15位)

今回のレースは自分のミスでたくさんの方に迷惑をかけてしまい、とても悔しい結果になってしまいました。
ウィークを通して反省することがたくさんあります。

金曜日 前日走行
今回はガレージシャンティの風晴さんがメカニックとして来て下さりました。

そして新しいカラーリングのヘルメットを監督が持ってきて下さりました。
72jam様ありがとうございました。

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この日はSUGOを初めて走りました。

走行は3本のみ
この3本しかない走行でマシンと走りをどれだけ仕上げられるかが勝負でした。

1本目 雨
3周目の3コーナーで転倒してしまい、シフターを壊してしまいました。
少ない練習を無駄にしてしまいました。

2本目、3本目はドライ走行
風晴さんにアドバイスをいただきながらマシンをセッティングしていき、フィーリングが良くなっていきました。
そして大体のコース攻略のイメージもできました。

予選 雨
予選は25分間でした

雨の為、前日に作っておいた走行のイメージを試すことができませんでした。
開始10分、5番手タイムを出していたのですが1コーナーでスリップダウン…

後半に路面が乾いていき15番手まで順位を落としてしまいました。
路面状況が良くなる後半にタイムを出す予定だったのですが前半に転倒してしまいました。

決勝 晴れ

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15番グリッドからスタート
スタートは上手くきまり、1周目は10位で帰ってくることができました。

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予選が雨で試すことができなかった走行のイメージを決勝でトライしました。


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イメージ通りに走ることができ、自分のベストよりも2秒速いラップで周回を重ねました。
総合6番手まで追い上げることができ、国内クラス1位を走行していました。


最終ラップ、最終コーナー
総合6番手 クラス1位を走っていたのですがリアからスリップダウン…

あと1歩の所で優勝を逃しました…

共に6番手争いをしていたムクラダ選手を転倒に巻き込んでしまいました…
巻き込んでしまったムクラダ選手には大変申し訳ない気持ちです。

初めてのコースでコースレコードを更新することができましたが、自分のミスでウィークの組み立てが全くできていませんでした。

初めて走るサーキットのわずかな練習を余計な転倒で無駄にし、マシンを修復するのに時間までも無駄にしてしまいました。
新しくペイントして下さったカウル、ヘルメット、ツナギを傷物にしてしまいました。

たくさんの方々にご迷惑をおかけしてしまいました。

家族、チーム、メカニックとして来て下さったガレージシャンティの風晴さん、マシンメンテナンスをしてくださったN-PLAN様、スポンサーの皆様ありがとうございました。

この反省と悔しさをバネにして、もう1度自分を見つめ直し、次はこの手からすり抜けた優勝を掴み取りにいきます。
お疲れ様でした。

次回のレースは7月10日にツインリンクもてぎで開催されるもてロー第4戦
怜がJP250クラス、智博がCBR250Rドリームカップエキスパートクラスに参戦いたします。
皆様の応援をお待ちしております!


SPECIAL THANKS
'GARAGE SHANTI' DAISUKE KAZEHARE

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テクニカルスポンサー
ダンロップモーターサイクル様(タイヤ)
グリップ商事様(タイヤ)
72Jam(ジャムテックジャパン)様(外装・ヘルメットペイント)
ワコーケミカル様(油脂類)
EKチェーン様(ドライブチェーン)
XAM JAPAN様(スプロケット)
カラーズインターナショナル様(ステップキット)
Projectμ様(ブレーキパッド)
J-TRIP様(レーシングスタンド)
NTR-TNK様(タイヤウォーマー)
MECHANIX WEAR(整備用手袋)
クラフトアルマジロ様(マフラー)
SHOEIヘルメット様
デグナー様(レザースーツ)
FIVE GROVES(ライディンググローブ)
FORMA PERFORMANCE BOOTS(レーシングブーツ)
ACF様(車両メンテナンス他)
N-PLAN様(車輌コーディネート・ライディングアドバイザー)
802SPEED様(怜・智博パーソナルスポンサー)
インテリアトシマ様(怜・智博パーソナルスポンサー)
Mr.itwoo(ヘルメット・レザースーツ・車両外装デザイン)
Mr.Yo_Hirasawa(イラスト作成)

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※記事内の価格表記は、執筆当時の価格となります事をご了承ください

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